眠れない夜に


ブックカバーチャレンジ 3冊目
「絵のない絵本」 
アンデルセン 著    大畑末吉 訳


寝つけない真夜中に読みたくなる。
 

 「孤独な絵描きの青年が、ある夕方
    ふと悲しい気持ちになって
     窓から外を見上げる。」 

ふと悲しい気持ちになる、
そんな時間も大切。

青年を慰めるため、
月は優しく語りかけ、
世界中で見てきたことを
毎晩話し聞かせてくれる。


私のお気に入りは、第十六夜。

気高い魂とは裏腹に
醜く生まれついた天才道化師と、
彼が愛する美少女と、
その恋人の物語。

切なさと笑いは表裏一体でも、
拍手喝采する観客は
芸人の背景なぞ知る由もない。


どの物語も短く、
心情を詳しく語らない。 

その余白のおかげで、
読み手は自由に思い描ける。


イタリアの即興演劇
コンメディア・デッラルテや、
北欧神話を元にしていたり、
旅、夢、異国ロマン。 


松永紀見子 SINGER

KIMIKO MATSUNAGA Singer、Songwriter♪ 東京近郊のジャズバー、パーティー・イベントで活動中。色彩豊かな季節の移ろいを謳い、出会いと別れをテーマに曲作りもしている。

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