哀れの中のおかしみ
NHK知恵泉を観て
井原西鶴を読みたくなりました🎵
哀れの中におかしみがある。
過ちを犯す人間にも魅力がある。
長所も短所も抱きしめて
世界を愛する余裕。
番組で紹介された
「世間胸算用」は町人物の代表作。
江戸時代、大晦日は借金を清算しなければいけない日であった。
貧富を問わず、躍起になる人々の駆け引き、悲喜こもごもをのぞき見れる短編集らしい。
気になる☺️
増村保造監督が映画化した
「好色一代男」で主人公は
身代を潰す放蕩息子である一方、
全てを投げ打って女性に尽くす一面がある。
ただの女好きで、
欲望の為に女性を利用する、
それまでよくあるパターンとは
違うと感じた。
だんだん立派な社会人である主人公の父親が
妻をこき使い、蔑ろにする人間にも見えてくる不思議さ。
強烈な個性の主人公に魅力があるのだ。
増村監督は個人を重んじるヨーロッパへ留学したことで、逆境の中でも情熱の為に生き抜く個人を描こうとした。
1960年代の邦画で描かれる男女関係は
なかなかに一方的なものも多い。
戦後の虚しさから男性が
女性に逃避する流れも多いが、
それにしても「浮雲」は偏っている。
(女優さんが美しいので目の保養にはなる)
過ちを犯してから悔いる人間そのものを
見せてくれるフェリー二監督「道」
「カリビアの夜」は好きなんだけどなぁ。
愛に身を投じる女性の物語は好きだから、
描き方かな。
女優さんが凛として美しい、
ほのぼのと癒される
小津安二郎作品も好きです。
結局、映画の話になってしまった(笑)
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